カリキュラム

カリキュラムの特徴

まちづくり工学科のカリキュラムは、
安全・安心・快適な「まち」の空間を創るための
技術を習得するために必要な科目群が
バランスよく配置されています

まちづくり工学科のカリキュラムは、住み続けたくなるまちの形成(定住人口維持)、訪れたくなるまちの形成(交流人口促進)、人や環境にやさしいまちの形成、災害に強いまちの形成といったまちづくりキーワードを実現する学問分野として、「景観」「観光」「健康」「福祉」「環境」「防災」という学際性に富んだ学問分野を柱に、それらを横断的に学べるように構築されています。

現代社会はかつてのような行政主導ではなく、住民主体(あるいは住民・行政協働)のまちづくりが主流となっています。そこで住民間や住民-行政間の合意形成を実現する演習科目として、「まちづくりワークショップ(2年次、3年次)」を設けています。加えて、まちづくりの計画・設計に資する演習科目として、導入教育(1年次)では、まちの土地状況を計測する「測量実習」や小規模なコミュニティ施設を課題とした「建築デザイン演習」にはじまり、2年次では地区レベルの課題として地域に開かれた建築空間と公共空間を一体としてデザインする「景観デザイン演習」、3年次ではそれらの集大成として地区再開発レベルの課題として複合施設をデザインする「都市・地域デザイン演習」のほか、まちのバリアフリーを実現する技術力を養う「福祉環境実験(2年次)」や「住宅・都市のユニバーサルデザイン演習(3年次)」などを設けています。

土木、建築、福祉などの分野横断的な学問を経験して、
自分の適性が判断できる

特徴的な3つ系列 環境・防災系景観・観光系健康・福祉系 総合実践系 理工系キャリアの育成系まちづくり技術の実務実践系 会社基盤系都市計画・建築学系まちづくり工学の基礎系

具体的な学びのステップとしては、まずはまちの施設の設計技法の基礎、資格試験に必要な知識となる「まちづくり工学の基礎系」、「社会基盤系」、「都市計画・建築学系」を学び、続いて、まちづくり工学科において特徴となる「環境・防災系」、「景観・観光系」、「健康・福祉系」の全3系列をバランスよく学びます。そして、その学んだ技術を確かめ深める場として、インターンシップなど社会就業体験を含めた「理工系キャリア育成系」、「まちづくり技術実務実践系」の科目群を学修します。最後に、卒業研究などの「総合実践系」の科目を通して、社会に出てから技術者として十分活躍できるよう実際の「まち」を対象にした問題解決に取り組み、まちづくり工学科における学修の集大成とします。


また、まちづくり業務の即戦力となる知識・技術力を習得すべく、関連する国家資格(一級建築士、技術士、宅地建物取引士)に対応可能な科目群および学科独自講座を設置しています。

科目ピックアップ

学際性に富んだ学問分野を柱に、それらを横断的に学び、
業務の即戦力となる知識・技術力を習得する

  • 建築デザイン演習(1年次)

    「まち」を構成する主な要素、建築物。本科目では建築家の設計図面のトレース(複写)や、実在の「まち」を対象としたコミュニティ施設の設計を通して、建築設計の基礎知識からデザイン技法、図面の読み取り方や表現方法等を身につけます。
    建築デザイン演習(1年次)
  • 景観デザイン演習(2年次)

    1年次の「建築デザイン演習」で学んだスキルを使い、2年次では駿河台キャンパスを対象に、地域に開かれた多目的ホールと屋外広場、街路等の設計を通して、諸施設と周辺環境との調和を図る「景観デザイン」という手法を学びます。
    景観デザイン演習(2年次)
  • 都市・地域デザイン演習(3年次)

    1年次の「建築デザイン演習」、2年次の「景観デザイン演習」を経て、3年次では集大成として、都市スケールで地域を読み解き、自ら課題を設定し、事業コンセプトの立案から、建築空間と公共空間を一体とした総合デザインを提案します。
    都市・地域デザイン演習(3年次)
  • 測量実習(1年次)

    「まち」は複雑な地形と、道路やビル等の建造物からなる三次元空間です。本科目ではこれらを正確に測定するための、古来の歩測(自分の足で距離を測る方法)から最新のトータルステーション(光で距離を測る機器)まで幅広く学びます。
    測量実習(1年次)
  • 福祉環境実験(2年次)

    高齢者や障害者だけでなく、子どもや妊婦等のさまざまな人たちが安全・安心かつ快適に暮らせるよう、本科目では人体にかかわる計測実験や、車いす等を使用した移動実験、視覚や聴覚等の環境実験を通して、人間と福祉の基礎を学びます。
    福祉環境実験(1年次)
  • まちづくりワークショップⅡ(4年次)

    住民や行政、専門家等の多様な立場から意見や要望を引き出し、互いの価値観を分かち合い、まちづくりビジョンをひとつにまとめていく手法に「ワークショップ」があります。本科目では実際のまちづくりの現場においてワークショップ技法を習得します。
    まちづくりワークショップⅡ(4年次)

まちづくり工学科YouTube動画:
カリキュラムの特徴

カリキュラム

各科目の概要等の詳細情報は、理工学部シラバスでご確認いただけます。

カリキュラム

日本大学理工学部 シラバス - まちづくり工学科